『果てしなきスターレット(2)【白木花編】』第5章
人気女優・白木花が東栄町で、緋色のスターレットによるひき逃げ事件を目撃するの巻
第5章 逃亡者
二人の警察官は相談していた。年配の警察官が言った。「加賀美は瞬間移動で逃げてしまったようだな。」
若い警察官は言った。
「まだこの時代にいるのなら、追跡して捕まえましょう。」
年配の警察官は渋い表情で言った。
「いや、スターレットが1台だけとは限らないだろう。また別の時代に逃げるかもしれん。」
若い警察官は真面目な顔で言った。
「いずれにせよ、本部に連絡して解析を依頼するしかありませんね。」
二人はスマートウォッチを操作し、どこかへ瞬間移動してしまった。
一人取り残された花は、呆然と立ち尽くしていた。
消防、警察、役所・・・どこに連絡して、どのように事情を説明したらよいのか分からずに、ただただ混乱していた。
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