『スライムハンター・東一郎(5)【南信州の居酒屋】』第4章
鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、南信州の居酒屋で別班のエージェントと打ち上げに興じるの巻
第4章 木村の今後
東も真面目な顔で木村に聞いた。「それで、その情報を信じて、木村さんはやっぱり引退するんですか?」
木村は微笑んで東に答えた。
「はい、エージェントは卒業です。今後は、防衛省の関連団体に就職することになると思います。」
東は感心して言った。
「さすがですね。再就職先も確保済みですか。」
木村は少しおどけた表情で言った。
「ハハハッ。防衛省・自衛隊も、元エージェントをそのまま野放しにするわけにはいかないんでしょう。しばらくの間、監視下に置かれるようなもんですよ。」
東は少し驚いて言った。
「えっ、そうなんですか?」
木村は真面目な顔で言った。
「東さんも他人事ではないんですよ。しばらくしたら、防衛省・自衛隊の関係者からその手の話があるかもしれません。今後のご自分の進路、ちゃんと考えておいたほうがいいですよ。」
東はつぶやいた。
「今後のことか・・・」
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