『エスパー・伊藤六郎(1)【津田アカリ編】』第3章
エスパー・伊藤六郎が大須商店街で、元SKE48のタレント・津田アカリと出会うの巻
第3章 大須商店街
アカリはみたらし団子を買った。ベンチに腰かけて団子を1本食べていると、手が滑り、残りの団子が入ったパックを落としてしまった。
「あっ!」
しかし、不思議なことに、落下したパックは地面に落ちる直前にフワッと浮き上がった。
浮き上がったパックは、彼女の近くに立っていた男の手のひらに着地した。
「どうぞ。」
男が差し出すパックを受け取りながら、アカリは彼にお礼を言った。
「ありがとうございます・・・えっ?!」
彼女は驚いた。そして、確信した。
(彼は、私が探している前世の恩人に違いない。)
男が彼女に言った。
「大丈夫ですか?あっ、あなたは元SKEの津田アカリさんじゃないですか。テレビで見たことあります。あっ、失礼しました、ごめんなさい。私は今、名古屋を旅行しているだけで、偶然、あなたが団子を落とすのを目撃して・・・私、伊藤六郎と申します。」
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