『魔獣送還師・柊慎一郎(6)【鱶津エリ(?)編】』第2章
魔獣送還師・柊慎一郎が女優・鱶津エリ(?)の前で、豊川のイオンに出没したケルベロスを退治するの巻
第2章 召喚主
声の主は鱶津エリ似の美女だった。エリは柊に言った。
「すごい攻撃魔法ですね。人間ごときの魔力で、こんなすごい魔法を発動できるなんて。」
柊はエリに言った。
「あんたが召喚したのか。」
エリは柊に答えた。
「アレー?どうしてバレちゃったんだろう。柊さんって、本当に勘がいい人間なんですね!」
柊はエリをにらみつけながら言った。
「その凄まじい妖気、姿を変えたとしても誤魔化せるもんじゃない。榊原さんはどこにいる?」
エリは不敵な笑みを浮かべながら言った。
「榊原は私と契約して、今は魔界にいるわ。私は彼のおかげで、実に1000年ぶりに召喚魔法を復活させたのよ!彼の代わりに、私がこうして2つの世界を自由に飛び回って、完成した召喚魔法を実験しているの。」
柊はエリに通告した。
「人間界と魔界を自由に行き来して、あんな危険な魔獣を召喚する悪魔は、今から強制送還する。」
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