『魔獣送還師・柊慎一郎(1)【菱田ユリコ編】』第6章
魔獣送還師・柊慎一郎が女優・菱田ユリコの前で、豊橋のまちなか広場に出没した巨大熊を送還するの巻
第6章 まちなか図書館
柊と別れた後、ユリコはまちなか図書館で本を読んでいた。本を読みながら、時々もの思いにふけっていた。
まちなか広場に突然、現れた魔獣。
あんな怖い思いをしたなら、もうそんな街への移住は選択肢から外すべきだろう。
しかし、ユリコは逆に決意した。
(豊橋に移住してしまおうかしら。)
ユリコは自分より年下の、あの男の顔を思い浮かべながら微笑むのだった。
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