『幽玄鉄道の夜(7)【東栄町の人食い大イノシシ】』第5章
神スイングの人気タレント・稲妻アミが、幽玄鉄道の旅人・草野崇と東栄町で人食い大イノシシを目撃するの巻
第5章 人食い大イノシシ
草野とアミは全速力で走り続けた。後方ではバスよりも大きなイノシシが、観光客を捕まえては、バリバリと噛み砕いて食べている。
1頭の大イノシシが二人を追いかけてきた。ものすごいスピードである。
二人は追いつかれてしまった。草野はアミ向かって叫んだ。
「アミさん、あなたの方が足が速いから、私のことは気にせずに先に逃げてください。」
アミも大きな声で言った。
「そんなことできませんよ!」
彼女はポケットからソフトボールを取り出すと、大イノシシに向かい、神スイングで投げつけた。
豪速球が大イノシシの鼻に命中した。
大イノシシが痛さのあまり、地面に転げ回っている。
その間に二人は駅にたどり着き、そのまま幽玄鉄道に乗り込んだ。
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