『東三河今昔【創作】物語集(11)【朝火ナオ編】』第2章
謎の火炎師・朝火ナオが東三河のとある集落で秘密儀式・火おんどりを執行し、伝説の不死鳥・フェニックスを召喚するの巻
第2章 火おんどり
神谷は水島に言った。「しかし、東三河から火炎師が消えて久しいのに、なんでまた、今さらそんな儀式をやるんでしょう。警察にばれないよう、秘密の儀式として決行するんですよね?」
水島は神谷に答えた。
「どうやら、カリスマ的な火炎師がやって来て、集落の一部の連中をそそのかしたようです。そそのかされた連中は、彼女を火の巫女様の再来だと盲信しているんです。」
神谷は首を傾げて聞いた。
「火の巫女様ですか。どこからやって来たんでしょうね?」
水島も首を傾げて答えた。
「詳しいことは分かりません。彼女は信州から来たんだとか、遠州から来たんだとか・・・集落の連中はみんな、根拠のない噂話をしています。」
神谷は水島に聞いた。
「水島さんは、その謎の巫女による儀式を阻止し、彼女を逮捕する計画を立てているんですね?」
水島は頷いて言った。
「はい。しかし、相手は正体不明の火炎師です。霊能探偵の神谷さんに、是非ともご協力いただきたいのです。」
・『東三河今昔【創作】物語集(11)【朝火ナオ編】』目次に戻る。