『東三河今昔【創作】物語集(15)【平埜レミ編】』第5章
東三河の銘菓・ブラックサンダーをかけたコロシアムでの決闘は、ウイロウやチクワが投げ込まれて滅茶苦茶になったの巻
第5章 投げ込まれたチクワ
これを見て神谷は激怒して絶叫した。「この野郎!なめたまねしやがって!!許さねぇえぞぉおお!!!」
神谷はチクワを投げ込んだ。チクワも、警察官や民間の警備員が使用できる簡易的な手榴弾である。
ウイロウとの違いは、部材の一部が竹製であるところだ。
神谷の投げ込んだチクワが爆発し、これに吹き飛ばされた名古屋の剣闘士も負傷してしまった。
名古屋からの審判員・河村が神谷に抗議した。
「あんた、何するだぁ!?神聖な決闘を何や思っとるがや!?」
神谷は河村に反論した。
「先にウイロウを投げ込んだのはそっちだろ!ガタガタ抜かすと、お前のイスの下でチクワが破裂することになるぞ!!」
河村が審判長のレミをチラチラ見ながら言った。
「暴力はいかんでしょ!」
目を見開いて事態を静観していたレミは、ドラを叩きながら叫んだ。
「ハイ、ハイ、ハイ!あんたたち、静かにしなさい!!」
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