『東三河今昔【創作】物語集(3)【新柿ユイ編】』第2章
東三河を旅行中の人気女優・新柿ユイは、妖怪・柿太郎にさらわれ、霊能探偵に救出された直後に大爆発を目撃するの巻
第2章 豊作の年
東三河のとある街にある霊能探偵事務所の神谷龍之心は、知り合いの柿農家・柿野新一から相談を受けていた。「神谷さん。今年の柿太郎なんですが、ちょっとまずいことになってます。」
神谷は柿野に詳しい事情を聞いた。
「まずいって・・・そんなに食害が発生しているんですか?」
柿野は答えた。
「食害だけならまだいいんですが・・・今年は例年にない豊作の年で、市場に出荷する分は十分確保できそうです。問題は、柿を食べ過ぎた柿太郎が・・・」
神谷は問題を理解して言った。
「あぁ、柿太郎の大爆発が心配なんですね。農家の方が例年にない豊作と言うんですから、柿太郎は柿の実をたらふく食べたんでしょうね。」
柿野は渋い表情で言った。
「そうなんです。あれだけたくさん柿を食べた柿太郎が、市街地で爆発したら大惨事になるでしょう。」
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