『僕のパートナーはラブドール(2)【愛武サキ編】』第2章
シオリと名古屋でデート中、ラブドール会社の研究開発員が連れていたパーフェクト・ラブドール・サキに急襲されるの巻
第2章 パーフェクト・ラブドール
向こうから歩いてきたカップルも、中山たちの前で立ち止まった。カップルの男性が言った。「驚いたなぁ。私以外にパーフェクト・ラブドールを所有する者がいたとは。」
男性が連れている女性は愛武サキそっくりだった。男性が中山たちに自己紹介した。
「私はラブドール会社の研究開発員・南城司と申します。こちらは私が開発したパーフェクト・ラブドール・サキです。」
中山も南城たちに自己紹介した。
「どうも、ご丁寧に。私は中山太郎と申します。こちらはシオリです。あなたの言うとおり、確かに彼女はラブドールです。」
南城は中山に言った。
「そちらのラブドール、どうやって入手したんですか?どこの会社が開発したんだろう?あなたがご自分で作ったんですか?」
中山は、シオリは未来のラブドールだと説明するわけにもいかないので、適当にごまかそうとした。
「えーーと・・・彼女はそのー、とあるラブドール会社の試作品です。」
・『僕のパートナーはラブドール(2)【愛武サキ編】』目次に戻る。