『東三河今昔【創作】物語集(6)【浜部ミナミ(?)編】』第2章
名古屋市議会議員となった元地面師・大池エイコからの依頼により、東三河の霊能探偵が名古屋の遊郭で妖怪・スッポン女を退治するの巻
第2章 妖怪・スッポン女
神谷はエイコに用件を聞いた。「それで、その名古屋の市議会議員の先生が、わざわざ東三河の霊能探偵事務所を訪れて、一体どのようなご用件でしょうか。」
エイコは用件を切り出した。
「神谷さんはスッポン女という妖怪をご存知ですか?」
神谷は少し驚いて言った。
「妖怪・スッポン女ですか。懐かしいですね。昔は街の遊郭によく出没したらしいですねぇ。今はもう都市伝説となってしまいましたが。」
エイコは真剣な面持ちで言った。
「それが、名古屋の遊郭でその被害が発生したんです。」
「えっ?!」
神谷は信じ難いエイコの話に、言葉が出てこなかった。
エイコは話を続けた。
「それで非公式ではあるんですが、愛知県警から私のところに相談があって、対策を検討しているんです。でも、私はただの元地面師です。そんな奇妙な妖怪をどう退治したらよいのか分からなくて・・・」
神谷は言った。
「それで私に協力依頼ですか。」
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