『僕のパートナーはラブドール(2)【愛武サキ編】』第3章
シオリと名古屋でデート中、ラブドール会社の研究開発員が連れていたパーフェクト・ラブドール・サキに急襲されるの巻
第3章 リバースエンジニアリング
南城は中山に提案した。「そちらのラブドール、私に譲ってくださいませんか?もちろん、対価はお支払いします。あなたが提示する金額によっては、会社の方と相談する必要がありますが、あなたの言い値で買い取ることができると思います。さらに、当社で開発中の最新式パーフェクト・ラブドールを代わりに提供することもできます。」
中山はこの提案に心が揺れた。
(いくらでも払うから譲ってくれと言うのか。このラブドールを売却すれば、俺は一生遊んで暮らせる金が手に入る。しかも、ラブドール会社で開発中の最新式パーフェクト・ラブドールもついてくる・・・)
中山はシオリの顔を見た。シオリは心配そうな表情で中山を見つめている。
「ちなみに、あなたは何のためにシオリを購入したいんですか?」
南城は瞳を輝かせて言った。
「平たく言えば、リバースエンジニアリングです。彼女を分解・解析して、サキを、そしてシオリを超越するパーフェクト・ラブドールを研究開発したいのです。もちろん、完成した暁には、中山さんにもそれをご提供できると思います。」
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