『僕のパートナーはラブドール(1)【佐東シオリ編】』第3章
タイムトラベラーにラブドールを壊されて、その代わりに未来の最新モデルをプレゼントされたけれど、どう見ても人気タレント・佐東シオリであるの巻
第3章 壊されたラブドール
ライダーは中山に言った。「そうか、令和か。令和の人よ、すまないことをした。壊れたものは弁償する。」
そう言われて部屋を見回した中山は突然、絶叫した。
「アッ?!アアアァーーーー!!!」
中山は、大きくへこんでつぶれた大きな箱の前に駆け寄った。
箱の中の高級ラブドール・アイピョンは無残にも、バラバラになってグシャグシャになっていた。
中山はライダーをにらみつけて叫んだ。
「どぉおーーしてくれんだよぉおおーーー!!ただのラブドールじゃないんだぞぉおおおーーーー!!!」
ライダーは、中山の剣幕に驚いて言った。
「すっ、すまない。本当に悪いことをした。ラブドールだね、弁償するよ。申し訳ない。」
ライダーが素直に平謝りするので、中山の怒りは少し鎮まった。
「弁償って・・・AI搭載の最新モデルで・・・100万円したんだ。」
中山は値段を少しふっかけてみた。
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