『東三河今昔【創作】物語集(2)【能念レナ編】』第1章
東三河の遊郭に売られた人気タレント・能念レナは、霊能探偵による説得もむなしく、悪魔将軍として闇に消えるの巻
第1章 人気タレントの失踪
今は昔、能念レナという人気タレントがいた。朝の連続テレビ小説『あめちゃん』でヒロインを演じて大人気となったが、その後、所属していた芸能事務所の社長に裏切られ、東三河の街にある遊郭に売られることとなった。
遊郭のYOU婆婆は初対面でレナに宣告した。
「能念レナ・・・贅沢な名前だね。今日からあんたはノンだ。」
それ以来、彼女はノンとして活動してきた。
今回の依頼人は、遊郭のYOU婆婆である。
同じ街にある霊能探偵事務所の神谷龍之心はYOU婆婆から事情を聞いていた。
「YOUさん、事件の概要は大体分かりました。今お話しいただいたこと以外で、ノンさんの失踪について、何か気が付いたことなどありませんか?」
神谷がそう聞くとYOUは答えた。
「気が付いたことと言いますか、ノンの部屋の床に変な模様が描かれていました。消すのに大変だったんですよ!」
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