『東三河今昔【創作】物語集(2)【能念レナ編】』第3章
東三河の遊郭に売られた人気タレント・能念レナは、霊能探偵による説得もむなしく、悪魔将軍として闇に消えるの巻
第3章 使い魔
神谷とYOUは遊郭に向かって歩いていった。遊郭の近くまで来ると、怪しい影が物陰から遊郭の入り口を見張っていることに気が付いた。
神谷が怪しい影に声をかけた。
「何をしているんですか?」
影はびっくりして神谷を見た。
驚くべきことに、影の顔は鬼のように恐ろしい形相だった。YOUは腰を抜かして叫んだ。
「ひぇええーーー!!」
神谷は静かに質問した。
「君は鬼か悪魔なのか?ノンさんの召喚した悪魔と関係があるのか?」
影は笑いながら答えた。
「ヒッヒッヒッ!関係があるもなにも、私はあのお方の使い魔だ。遊郭の婆婆が霊能探偵に助けを求めたと聞いて、ちょっと探りにきたのさ。」
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