『東三河今昔【創作】物語集（９）【山多ユウ編】』第３章

東三河の山でハイキングしていた元人気モデル・山多ユウが妖怪・山ガールにさらわれ、地元の猟師と霊能探偵に救出されるの巻

第３章　ハイキング

　元人気モデルの山多ユウは今日、東三河の山に来ていた。
彼女は人気俳優と結婚してから、夫のサポートと子育てに専念してきた。
最近は子育ても一段落し、汽車で日帰りできる山を選んでハイキングを楽しんでいた。
山道を歩きながら、彼女は考え事をしていた。
（さて、山を下りてからどうしよう。どこか道の駅にでも行って、お土産を買って・・・）

ガサガサァアッ！
その時である。大きな物音がした。
ユウが我に返って音がした方を見ると、そこには山ガールが恐ろしい形相で立っていた。
「キャアーーー！！」
ユウは大きな悲鳴を上げたが、ここは山の中である。
悲鳴は麓の集落にも届かない。ユウは山ガールにさらわれてしまった。

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