『東三河今昔【創作】物語集(5)【大池エイコ編】』第5章
東三河の新宮党を懲らしめるために依頼した名古屋最強の美人地面師・大池エイコが、その恐ろしい実力を遺憾なく発揮するの巻
第5章 地面師の流儀
神谷とエイコは一緒に、神谷の車で新宮党の集落近くまで来た。彼はエイコに自分のスマホを見せながら説明していた。
「それで、ここが新宮党の連中がいる集落です。スマホの地図アプリで簡単に行けると思います。昔に比べれば、今は本当に便利になりましたね。」
エイコは彼に言った。
「分かりました。それでは今から、私一人で彼らとお話してきますね。」
神谷は驚いて言った。
「えっ?!いきなり一人で乗り込むんですか?私も一緒に行って、案内したりしないと・・・」
エイコはキッパリ言った。
「いえ、必要ありません。私は名古屋最強の地面師です。心配いりません。それに、地面師には地面師の流儀がありますから。」
神谷は残念そうに言った。
「そうですか、分かりました。何かあればスマホに連絡してくださいね。」
エイコは微笑みながらうなずいた。
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