『東三河今昔【創作】物語集(8)【細河フミエ編】』第6章
ストーカー被害を訴えるマイッチングアプリのヘビーユーザーからの相談を、東三河の霊能探偵が調査するの巻
第6章 事件の真相
神谷は慎重に言った。「私の話を聞いても、あなたは信じられないと思われるかもしれません。もし信じてもらえないのであれば、この件について、私にできることは何もありません。」
菊池ははやる心を抑えて言った。
「神谷さん、もったいぶらずに早く教えてくださいよ。」
神谷は彼に教えた。
「端的に言うと、フミエさんの生霊があなたに付きまとっていると思われます。生霊とは一種の霊的エネルギーです。彼女が死んで悪霊になったとか、祟っているとか、そういう話ではありません。」
菊池は驚いてつぶやいた。
「生霊・・・」
神谷は説明を続けた。
「フミエさんのあなたに対する負のエネルギーが、あなたの精神に影響を及ぼしているのでしょう。そのエネルギーの正体が、未練なのか、憎しみなのか、恨みつらみなのかは、私には判別できませんが・・・」
「・・・・・・」
菊池は深いため息をついて絶句した。心なしか彼の顔が青くなったように見える。
その後、彼と彼女がどうなったかは分からない。
ちなみに、マイッチングアプリによるこの種のトラブルが社会問題となり、法律で規制されることとなった。
規制により、真面目な恋人探し用のアプリを不純な目的で利用することは違法となった。
しかし、不純な交友を目的とするアプリ自体は消えることなく、社会の闇で相変わらず利用され続けている。
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