『果てしなき菅烈人(3)【豊橋市自然史博物館の恐竜編】』第4章
恋人の除霊師・菅烈人と豊橋市自然史博物館を訪れた国民的な人気タレント・葦田マナが、暴れ回る恐竜を目撃するの巻
第4章 はるか愛
烈人は一休に答えた。「お断りします。あなたは悪魔に魂を売ってしまったんですね。」
一休の連れの女性が激昂して言った。
「なによ、あんた、偉そうに!調子に乗るんじゃないわよ!!」
一休は連れの女性をなだめながら言った。
「まぁまぁ、愛さん、落ち着いてください。烈人さん、失礼しました。こちらははるか愛さんです。彼女は私の配下となり、永遠の命を手に入れたのです。」
烈人は険しい表情でつぶやいた。
「どうしてそんなことを・・・」
愛は烈人に言った。
「私たちはもう、老いることも、病気で苦しむことも、死ぬこともないのよ。どうなの?本当はうらやましいでしょ!」
一休は無表情で烈人に言った。
「あなたは、私たちが悪魔に魂を売ったと言いましたが・・・まぁ、否定はしませんが、解釈の違いのようなものですね。」
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