『僕のパートナーはラブドール(1)【佐東シオリ編】』第4章
タイムトラベラーにラブドールを壊されて、その代わりに未来の最新モデルをプレゼントされたけれど、どう見ても人気タレント・佐東シオリであるの巻
第4章 未来人の言い分
ライダーは冷静に言った。「私は未来人なので、この時代の通貨や物で弁償できないんだ。後で、未来のラブドールを、最新モデルを届けるよ。申し訳ないが、急いでいるんだ。私はタイムパトロールに追われているからね。」
ライダーはそう言うとバイクにまたがり、エンジンをかけた。中山が叫んだ。
「ちょっと!後で届けるって・・・部屋の中でバイクを吹かすなぁあ!!」
「ぞれじゃあ!」
ライダーはそう言うと、バイクのハンドルに付いている小さなパネルを操作した。
ライダーはバイクと共に、一瞬で煙のように姿を消してしまった。
中山はただただ驚いて、部屋の中で呆然としていた。しばらくして、ようやく落ち着いてから、考えをめぐらした。
(あれは何だったんだ?タイムパトロールに追われる未来人?警察に電話しよう。いや、どう説明するんだ。奴はバイクと共に消えてしまった。下手をすると、俺が狂人扱いされかねない。損害は、届いたばかりの最新ラブドール・・・)
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