『僕のパートナーはラブドール(2)【愛武サキ編】』第4章
シオリと名古屋でデート中、ラブドール会社の研究開発員が連れていたパーフェクト・ラブドール・サキに急襲されるの巻
第4章 サキの暴走
中山は随分悩んだが、一旦断ることにした。「南城さん、あなたのご提案は非常に魅力的なんですが、ちょっと今、即答できません。私がシオリを入手した経緯についても、いろいろ複雑な事情がありまして。」
南城は残念そうな表情で言った。
「そうですか、分かりました。ごもっともです。今ここで回答を求めるのは性急ですよね。何かあればいつでも、こちらにご連絡ください。」
南城は中山に名刺を手渡した。中山は名刺を受け取りながら言った。
「どうもありがとうございます。」
その時である。南城が連れているラブドール・サキがいきなり大声で言った。
「南城さんの心を盗む女!許せない!!」
サキの両腕が変形し、鋭い剣となった。南城は叫んだ。
「しまった!まずい!!サキが暴走してしまう!!!」
中山は驚いて言った。
「えっ、暴走?ラブドールの腕に、なんで武器なんか仕込んであるの?!」
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