『果てしなき菅烈人(4)【設楽町の鬼編】』第4章
恋人の除霊師・菅烈人と設楽町を訪れた人気タレント・葦田マナが、人気女優・杉崎花を襲う鬼たちを目撃するの巻
第4章 光の剣士
烈人は光の剣で一休に斬りかかった。スッパァアアーーーン!!
烈人の剣は一瞬で一休の首をはねた。あっけなく切り落とされた一休の首は、ごろごろと地面に転がった。
愛が絶叫した。
「ちょっとぉおーー!!何してくれてんのよぉおおーーー!!!」
愛が転がった一休の首を拾い上げた。
驚くべきことに、首をはねたにもかかわらず、一休は生きていた。
一休の胴体は愛の側まで歩み寄り、愛から自分の首を受け取った。
両腕に抱えられた一休の首が、烈人に話しかけた。
「フフフッ。残念ですね。光の剣で首をはねられても、死ぬことは叶わないようです。」
一休の顔は妖しく微笑んでいたけれど、目からは涙が流れていた。
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