『僕のパートナーはラブドール(1)【佐東シオリ編】』第2章
タイムトラベラーにラブドールを壊されて、その代わりに未来の最新モデルをプレゼントされたけれど、どう見ても人気タレント・佐東シオリであるの巻
第2章 謎のライダー
ドッカァアアアーーーーン!!!!中山の部屋の中で突然、ものすごい爆発音が起こった。中山は爆風で部屋の隅に吹き飛ばされてしまった。
爆発によって部屋中に充満した煙が晴れると、そこには大きなバイクが転がっていた。
そのバイクの近くには、フルフェイスのヘルメットをかぶったライダーが横たわっていた。
「なんだ・・・これは・・・」
中山が呆然としていると、ライダーがようやく立ち上がった。
「イテテテッ・・・ここは?・・・どうやら助かったみたいだ。」
中山がライダーに向かって叫んだ。
「あんた!誰なんだ?!突然、こんな・・・警察を呼ぶぞ!!」
ライダーはヘルメットを脱いで言った。ライダーの顔を見ると、30〜40代の男性だった。
「申し訳ない。タイムパトロールに追われて、夢中で逃げていたんだが・・・ここは何時代なんだ?」
中山はライダーの言うことが理解できなかった。
「タイムパトロール?何時代って・・・」
ライダーは中山に聞いた。
「ここは日本だろう。それは分かるんだ。今はいつなんだ・・・明治か?昭和か?」
中山はとりあえず、ライダーの質問に答えた。
「そうだよ、ここは日本だよ。今は2025年、令和だよ!」
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