『東三河今昔【創作】物語集(8)【細河フミエ編】』第1章
ストーカー被害を訴えるマイッチングアプリのヘビーユーザーからの相談を、東三河の霊能探偵が調査するの巻
第1章 マイッチングアプリ
今は昔、人々は恋人を探すためにマイッチングアプリを使っていた。このアプリは本来、スケベな男性あるいは女性がセックスフレンドを探すためのアプリであった。
しかし、アプリの認知度が上がるに連れ、真面目な恋人探しのために利用する者も増え、スケベな連中と真面目な人たちが入り乱れるカオスな状態となってしまった。
東三河の霊能探偵・神谷龍之心は、一人の男性の相談に乗っていた。
彼はマイッチングアプリのヘビーユーザーである。神谷はこの相談者に言った。
「私のところに相談に来てくれたのは嬉しいんですが、相談内容からすると、市内の他の探偵事務所に相談する方がよろしいんじゃないでしょうか。当事務所は、あくまで霊能探偵事務所ですから。ストーカー事案なら、警察にパイプを有する他の探偵事務所の方が・・・」
相談者の菊池は神谷の話を遮って言った。
「いえ、普通のストーカー事案ではないんです。怪奇事件と言いますか、なんと言えばいいのか・・・実は私、彼女が悪霊か何かではないかと疑ってさえいるんです。」
神谷は訝しげにつぶやいた。
「悪霊・・・ですか。」
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