『東三河今昔【創作】物語集(4)【麻矢ミキ編】』第4章
東三河の中心都市を二分する新コロシアム建設問題は、愛知県令・麻矢ミキの提案によって住民投票にかけられることになったの巻
第4章 決闘
賛成派と反対派の剣闘士たちは、最初のうちは互角に戦っていた。神谷は適当に戦いながら様子を見ていた。しかし、ゾンビ剣士は少しくらい傷ついてもへっちゃらで、しかも疲れることがないのである。
徐々に賛成派の剣闘士たちが劣勢となっていった。興奮した麻矢ミキが絶叫した。
「どっちも頑張って!諦めないで!!」
神谷はとうとう決断した。
「仕方ない・・・最初に卑怯な手を使ったのは向こうの方だからな。」
神谷は召喚魔法を唱えた。突然、地獄の番犬・ケルベロスが闘技場に出現し、ゾンビ剣士たちに襲いかかった。
ケルベロスはゾンビ剣士の頭をかみ砕き、体を食いちぎり、あっと言う間に全員倒してしまった。
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