『東三河今昔【創作】物語集(2)【能念レナ編】』第2章
東三河の遊郭に売られた人気タレント・能念レナは、霊能探偵による説得もむなしく、悪魔将軍として闇に消えるの巻
第2章 魔法陣
神谷が驚いて言った。「えっ?!その手がかりになるかもしれない、床に描かれた模様、消してしまったんですか?」
YOUはにやりと笑って言った。
「神谷さん、大丈夫ですよ。私、その模様の写真をスマホで撮っておいたんですから。」
YOUはそう言いながら、スマホの画面を神谷に見せた。スマホの写真には、奇妙な魔法陣が描かれていた。
「こっ・・・これは・・・魔法陣?!」
神谷が驚いてそう言うと、YOUは首を傾げて聞き返した。
「魔法陣?・・・神谷さん、これ、なにか重要な手がかりになりそうですか?」
神谷はYOUに説明した。
「これは私の推測ですが、人生に絶望したノンさんは魔法陣で悪魔を召喚し、その悪魔に取り込まれてしまったのかもしれません。」
YOUは驚いて言った。
「ひぇえーー!あの娘、そんな恐ろしいことを・・・彼女は何をするつもりなんでしょう?私たちに復讐するつもりなんでしょうか?遊郭は・・・遊郭はどうなってしまうんでしょう?」
神谷は冷静に言った。
「YOUさん、落ち着いてください。とにかく、今から一緒に遊郭に戻って、現場を検証してみましょう。」
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