『幽玄鉄道の夜(8)【豊橋公園広場のデイダラボッチ】』第3章
国民的な実力派歌手・杜口ヒロコが、幽玄鉄道の旅人・草野崇と豊橋公園広場でデイダラボッチを目撃するの巻
第3章 豊橋公園駅
ヒロコは草野に答えた。「私は豊橋公園広場の野外コンサートで歌うんです。」
「へぇえー、そうなんですか。もうすぐ駅に着きますね。しばらく停車するので、私も野外コンサートに行って、ヒロコさんの歌を聴きたいなぁ。」
草野がそう言うと、彼女は気楽な感じで言った。
「ぜひ来てください。コンサート、みんなで盛り上がれるといいですね!」
列車が駅に着くと、草野はヒロコと共に会場に向かった。夜風が強く吹き、気温の割に寒く感じられた。
夜なのに、コンサートに行く人々がたくさん歩いていた。ヒロコが言った。
「こんな夜に人がたくさん歩いていて、不思議な感じがしますね。」
草野も少し不思議に思って言った。
「そうですね。こんな深夜なのに、おかしな感じですねぇ。」
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