『僕のパートナーはラブドール(1)【佐東シオリ編】』第5章
タイムトラベラーにラブドールを壊されて、その代わりに未来の最新モデルをプレゼントされたけれど、どう見ても人気タレント・佐東シオリであるの巻
第5章 未来からの贈り物
中山が同じようなことをグルグル考えていると、玄関のチャイムが鳴った。ピンポーーーン!
不意に鳴ったチャイムに驚いて、彼は思わずつぶやいた。
「誰だ?」
玄関のドアを開けると、そこには大きな箱が置いてあった。配達員はどこにも見当たらなかった。
「おかしいな?」
箱に貼ってある紙にはラブドールと書いてあった。
「ラブドール?」
中山は箱を部屋に持ってきた。
「そう言えば、あのライダーは未来の最新ラブドールを届けると言っていたけど・・・未来からかどうかは分からないけど、あいつ、警察沙汰にしたくないから、早々と買って届けにきたのかな?」
中山は早速、その箱を開いてみた。箱の中で、未来の最新ラブドールが眠っていた。中山は驚いた。
「これはすごい。人形とは思えない。これ本物の人間じゃないのか?うわぁっ!!」
中山は驚いて声が出た。ラブドールの目が開いたのだ。ラブドールは起き上がって、彼を見つめながら微笑んで言った。
「はじめまして。シオリです。よろしくお願いします!」
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