『東三河今昔【創作】物語集(9)【山多ユウ編】』第1章
東三河の山でハイキングしていた元人気モデル・山多ユウが妖怪・山ガールにさらわれ、地元の猟師と霊能探偵に救出されるの巻
第1章 妖怪・山ガール
今は昔、東三河の山には山ガールという恐ろしい妖怪が住んでいた。この妖怪は山に迷い込んだ人間を襲って食べるので、麓の集落の人間はこれを非常に恐れていた。
東三河の霊能探偵・神谷龍之心は、山の麓の集落で生活する猟師と話していた。
「それで森田さん、相談というのはその山ガールの件ですか?」
神谷が相談者の森田にそう言うと、森田は詳しい説明を始めた。
「そうなんです。その山ガールが最近、麓の集落に下りてきて、住民をさらっていくのです。さらわれた人間は殺されて肉にされ、山ガールの食料になっているんです。」
神谷が森田に質問した。
「でも、森田さん。そういう話なら、警察とか消防とか、役所と協力して山狩りをするべきじゃあないですか?」
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