『東三河今昔【創作】物語集(4)【麻矢ミキ編】』第5章
東三河の中心都市を二分する新コロシアム建設問題は、愛知県令・麻矢ミキの提案によって住民投票にかけられることになったの巻
第5章 勝負の行方
賛成派の勝利(?)に賛成派の観客は大いに盛り上がった。逆に、反対派の観客は、賛成派の反則行為に怒り狂った。反対派のリーダー・加藤は、数十人の反対派の観客を従え、闘技場に乱入して叫んだ。
「みなさん!賛成派の反則行為は明らかです!!奴らの反則負けです!!我々の勝利です!!!」
加藤の絶叫に反対派の観客は盛り上がり、賛成派の観客からは大きなブーイングが上がった。
神谷が激昂して叫んだ。
「最初に卑怯なことをしたのはお前らだろぉ!!文句がある奴は、今からみんなまとめて、ケルベロスの餌にしてやるぞぉお!!!」
神谷は普段は冷静で物静かな男だが、切れると何をするか分からないところがある。
加藤の顔は怒りに満ちていたが、言葉が出てこなかった。
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