『僕のパートナーはラブドール(2)【愛武サキ編】』第1章
シオリと名古屋でデート中、ラブドール会社の研究開発員が連れていたパーフェクト・ラブドール・サキに急襲されるの巻
第1章 名古屋デート
未来のラブドール・シオリを手に入れた中山太郎は今日、名古屋の繁華街で彼女とデートしていた。彼女は限りなく人間に近く、と言うかほとんど人間なので、ラブドール扱いすることができないのだ。
中山はシオリに聞いた。
「どうですか、令和の街は。名古屋のことは知っていますか?未来の街はどんな感じですか?」
シオリは素直に答えた。
「んーーー・・・なんかレトロな感じですね。名古屋のデータはありますよ、未来のものですが。」
そんな他愛もない会話をしながら歩いていると、向こうからもカップルが歩いてきた。
そのカップルを見て、シオリは立ち止まった。中山は彼女に話しかけた。
「どうしたんですか、シオリさん。」
シオリはそのカップルを見つめながら言った。
「あの女性もラブドールです。」
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