『幽玄鉄道の夜(12)【蒲郡温泉の溶岩巨人】』第1章
幽玄鉄道の旅人・草野崇が男の娘女子高生・ビューティフルスノウ美雪と、蒲郡温泉で溶岩巨人を目撃する夢を見るの巻
第1章 男の娘女子高生
草野崇は、どこまで続く無限の幽玄鉄道の列車に乗っている。その車窓から見える景色は、月明かりに照らされて、いつまでも、どこまでも、美しく幻想的だ。
草野は車内サービスで買ったコーヒーを飲んでいたが、いつの間にか居眠りしていた。
しばらくしてから草野が目を覚ますと、向かいの席に誰かが座っていた。
彼女は制服を着ていた。どうやら女子高生のようだ。
「あれっ、いつの間に・・・どうも、こんばんは。」
草野がそうあいさつすると、彼女は微笑んで返事をした。
「こんばんは。」
魅力的な笑顔だった。草野は彼女に興味を引かれて話しかけた。
「私は草野と申します。豊橋駅から幽玄鉄道に乗って、一人旅をしてきました。途中でいろいろな駅で下車して、いろいろな所を見物してきました。あなたはどちらまで行かれるんですか?見たところ、女子高生のようですが・・・」
彼女は相変わらず笑顔で答えた。
「私はビューティフルスノウ美雪。乙女塾高校二号生の男の娘でーーす!」
・『幽玄鉄道の夜(12)【蒲郡温泉の溶岩巨人】』目次に戻る。