『幽玄鉄道の夜(12)【蒲郡温泉の溶岩巨人】』第4章
幽玄鉄道の旅人・草野崇が男の娘女子高生・ビューティフルスノウ美雪と、蒲郡温泉で溶岩巨人を目撃する夢を見るの巻
第4章 蒲郡温泉
草野と美雪は一緒に、蒲郡温泉まで歩いていった。真冬の夜だったけれど、道には大勢の観光客が歩いていた。美雪が言った。
「こんな寒い夜に、お客さんがたくさんいますね。」
草野も不思議に思って答えた。
「そうですね。こんな深夜に、おかしいですねぇ。」
草野はウキウキしていた。これから男の娘と一緒に温泉に入るのだ。
心は踊り、そのまま天に登っていきそうな心地だった。蒲郡温泉はもうすぐそこだ。その時、大きな悲鳴が響き渡った。
「ぎゃぁあーー!!助けてくれぇええーーー!!!」
二人は驚いて顔を見合わせた。観光客たちが叫びながら逃げ惑っている。
「溶岩の巨人だぁあーー!!焼き殺されるぞぉおーー!!逃げろぉおおーーー!!!」
美雪は驚いて固まっている。草野は彼女の手を引いて逃げ出した。
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