『幽玄鉄道の夜(12)【蒲郡温泉の溶岩巨人】』第5章
幽玄鉄道の旅人・草野崇が男の娘女子高生・ビューティフルスノウ美雪と、蒲郡温泉で溶岩巨人を目撃する夢を見るの巻
第5章 溶岩巨人
草野と美雪は夢中で走り続けた。後ろの方では山のように大きな溶岩巨人が、溶岩をまき散らしながら歩いている。溶岩を浴びた観光客は一溜まりもなく、そのまま焼死しているようだ。
溶岩巨人の股間に屹立する巨大な御珍珍から、赤く光る溶岩が噴出しているのだ。
1体の溶岩巨人が二人を追いかけてきた。二人はあっという間に追いつかれてしまった。
「キャアアーー!!草野さんっ!!待ってぇええーーー!!!」
美雪の叫び声が聞こえる。しかし、草野は後ろを振り向くことなく、全力で走り抜けた。
草野は駅にたどり着くと、そのまま幽玄鉄道に乗り込んだ。
彼は列車の座席に座って、乱れた呼吸を整えていた。しばらくすると、ようやく呼吸が落ち着いてきた。
ふと顔を上げると、彼の前に全身が焼けただれた女子高生が立っていた。美雪だ。
「私を・・・よくもぉお・・・見捨てたなぁああ・・・」
美雪は、草野をにらみつけながら絶叫した。
「許さんぞぉお!!お前だけは決して、許しはせんぞぉおおーー!!!」
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