『東三河今昔【創作】物語集(26)【竹嶋ナナコ編】』第6章
東三河の米騒動を調査するために秘密結社の倉庫に踏み込んだ農政事務所の調査官・竹嶋ナナコと霊能探偵が、妖怪・ダッフンダアのダッフンダアを目撃するの巻
第6章 妖怪・ダッフンダア
石井は泣きながら白状した。「最初は犬くらいの大きさだったんです。雨の公園で、お腹を空かせて泣いていたのを拾ってきたんです。この子はお米が大好きで、いくらでも食べてしまうんです。どんどん食べて、どんどん大きくなって、とうとうこんなことに・・・」
ナナコは神谷に聞いた。
「この妖怪、どうすれば・・・」
神谷はダッフンダアの様子を注意深く観察していたが、やがて結論を出した。
「石井さん。お米ばかり食べさせてはダメですよ。肉とか野菜とか果物とか、バランス良く食べさせないと。もう手遅れです。お腹にウンコやガスが溜まっています。そのうち爆発しますよ。」
「そっ・・・そんな・・・ダッフンダアが・・・私のせいで私のかわいいダッフンダアが・・・」
そうつぶやく石井を見つめながら、ダッフンダアが最期の咆哮を上げた。
「ダッ!ダッ!!フンッ!!!ダァアアアーーーーー!!!!」
神谷はナナコと石井を倉庫の外に出し、急いで扉を閉めた。
ギギッ!・・・ギィイイーーー!!バタンッ!!!
扉が閉まった瞬間、倉庫の中で大爆発が起こった。
ドッカァアアアーーーーーンッ!!!!
爆発が静まってから神谷は扉を開いた。
倉庫の中は、飛び散ったダッフンダアの大量のウンコで床が沼のようになっていた。
ダッフンダアの食べ残したお米は、ほとんど残っていなかった。
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