『東三河今昔【創作】物語集(38)【水木ナナ編】』第2章
誘拐された友人の娘を救出するために山奥の廃寺に乗り込んだ霊能探偵が、謎の黒魔術師による雨乞い伝説を目撃するの巻
第2章 節水警察
神谷は驚いて言った。「節水警察!?噂には聞いているけれど・・・本当にそんなことがあるんだなぁ。」
竹田は怒りをにじませて言った。
「今年の冬は雨が降らず、東三河が深刻な水不足なのは重々承知している。でも、高校生の娘を連れて行くなんて、あまりにも横暴だと思うんだ!」
神谷は竹田に聞いた。
「一体、お嬢さんは何をしでかしたんだい?」
竹田は悲しそうに言った。
「何って・・・シャワーを浴びただけなんだ。娘は年頃の高校生なんだから、水不足だからシャワーを浴びるな、なんて言えないだろう。」
神谷は自分の話を始めた。
「まぁ、確かにそうだけど。僕なんか冬は、体を洗わなくても2〜3週間は平気だよ。寒いからねぇ。がんばれば、1か月は我慢できるんじゃないかなぁ。ちなみに、気合を入れれば水シャワーでもいけそうなんだけど、そのうち本当に死んでしまうぞって、家族に怒られるからお湯シャワーだよ。ガスがもったいないよね。ちなみに、僕の健康の秘訣は妖怪体操なんだ。妖怪は死なないし、病気もなんにもない。妖怪を忌み嫌うだけではなく、その美点から学ばなければならない。人の長所を見るべし、短所を見るなかれ。妖怪体操というのは・・・」
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