『東三河今昔【創作】物語集(38)【水木ナナ編】』第6章
誘拐された友人の娘を救出するために山奥の廃寺に乗り込んだ霊能探偵が、謎の黒魔術師による雨乞い伝説を目撃するの巻
第6章 恵みの雨
竹田は激昂して言った。「ふざけるな!娘を返せっ!!」
神谷は冷静に言った。
「黒魔術で雨を降らせるのは結構なことなんですが、女子高生の誘拐は立派な犯罪です。あなたたちのことは、節水警察ではなく普通の警察に通報させていただきます。」
水木ナナは魔術で攻撃してきた。
「こしゃくな霊能探偵め!これでもくらえっ!!」
黒い雷撃が神谷を襲う。神谷も雷撃呪文を唱えた。
ズガガァアアアーーーーンッ!!!ズガガァアアアーーーーンッ!!!
黒い雷撃と白い雷撃が激突しスパークした。神谷の雷撃がわずかに勝り、水木は吹き飛ばされてしまった。
「おのれぇええ・・・」
その時である。にわかに上空が黒雲で覆われ、大粒の雨が降り出した。信者たちが喝采を上げた。
「雨だ!本当に雨が降り出したぞっ!!」「さすが水木様!水木様のお力は本物だっ!!」
水木は信者たちに向かって絶叫した。
「これが私の、黒魔術の力だぁああーーー!!!」
神谷は竹田と共に、廃寺の奥に軟禁されていた竹田の娘を助け出した。竹田が神谷に聞いた。
「この雨・・・本当に黒魔術の力なんだろうか?」
神谷は首を傾げて言った。
「よく分からないけど、信じる者にはまさに、そう見えるんだろうねぇ。」
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