第１条【ナミビア共和国の設立及び領域の独立】、第２条【国家の象徴】、第３条【言語】

第１章【共和国】

第１条　ナミビア共和国を、民主主義、法の支配及び万人のための正義の原則を基礎とする、主権を有する世俗の民主主義及び単一国家として、ここに設立する。

２　全ての権力はナミビア国民に帰属し、ナミビア国民は、国家の民主的機関を通して主権を行使する。

３　国家の主要な機関は、行政府、立法府及び司法府とする。

４　ナミビアの領域は、国際連合の機関を通して国際社会が承認した、全ての領域によって構成されるものとする。ウォルビスベイの飛び地及び港湾、並びにナミビアの沖合の島々を含み、その南側の境界は、オレンジ川の中流にまで及ぶものとする。

５　ウィントフックは中央政府の所在地とする。

６　この憲法はナミビアの最高法規とする。

第２条　ナミビアは国旗を有するものとし、その詳細は附則６に定める。

２　ナミビアは、議会法によって決定される国章、国歌及び国璽を有し、その採択及び改正には、国民議会の総議員の３分の２以上の賛成を必要とするものとする。

３（a）ナミビア共和国の国璽は、「NAMIBIA」の文字で囲まれた国章及び国の標語を表示し、前述の通り議会法によって決定されるものとする。

（b）国璽は、大統領又はその目的のために指名された者が保管し、大統領が定める公文書に使用するものとする。

第３条　ナミビアの公用語は英語とする。

２　この憲法に含まれるいかなる規定も、公用語の習熟を保障するために、又は教育上の理由により、法律によって課される要件に従い、私立学校又は国家が助成する学校において、その他の言語を教授言語として使用することを禁止するものではない。

３　本条第１項に含まれるいかなる規定も、英語以外の言語が人口の相当部分によって使用されている州又は地域において、立法、行政及び司法の目的のために、英語以外の言語を使用することを認める議会の立法を妨げるものではない。