第108条【中央銀行、憲法上の組織法】、第109条【中央銀行の業務】

第13章【中央銀行】

第108条　中央銀行と称する、独自の財産を有する専門的な自治機関を設置する。その構成、組織、職務及び権限は、憲法上の組織法によって定めるものとする。

第109条　中央銀行は、公共機関であれ民間機関であれ、金融機関のみを相手として業務を遂行することができる。また、いかなる方式でも、それらの機関に保証を付与することはできない。国、その機関又は企業が発行した文書を取得することもできない。
　前述の規定にかかわらず、中央銀行は、国内外の決済の正常な機能の維持が必要とされる例外的かつ一時的な状況において、その憲法上の組織法の規定に従い、財務省が発行する国債を一定期間購入し、公開流通市場で売却することができる。
　公的支出又は融資は、中央銀行からの直接的又は間接的な与信によって資金調達することはできない。
　ただし、対外戦争又はその危険が国家安全保障会議によって認められた場合、中央銀行は、国及び公共団体又は民間団体に対して、信用状を取得し、信用を供与し、又は融資することができる。
　中央銀行は、同じ性質の業務を遂行する個人、機関又は団体との関係において、直接的又は間接的に、異なる又は差別的な規則又は要件を設ける協定を締結してはならない。

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