第68条【ヘイビアス・コーパス】、第69条【ヘイビアス・データ】、第70条【犯罪人引渡し及び国外追放】、第71条【亡命の権利】、第72条【公平かつ適正な裁判を受ける権利】、第73条【請願、告発、申立て及び苦情を提出する権利】、第74条【住民訴訟の権利】、第75条【国及びその他の公共団体の責任】

第２編【基本的な権利及び義務】

第２章【基本的な権利、自由及び保障】

第２節【基本的な権利及び自由の保障】

第68条　全ての人は、違法な逮捕又は拘禁による権力の濫用に対して、ヘイビアス・コーパス訴訟を提起し、管轄裁判所に提訴する権利を有する。
２　ヘイビアス・コーパス訴訟は、自己又は政治的権利を享受する者が提起することができる。
３　個別法により、ヘイビアス・コーパス訴訟について定めるものとする。

第69条　全ての人は、ヘイビアス・データ訴訟により、ファイル、公文書又はコンピュータ上の記録に含まれる自己に関する情報及びその目的の通知を保障され、法律に従い、国家機密及び裁判上の秘密保持を保護して、その訂正又は更新を要求する権利を有する。
２　市民の政治的、哲学的又は思想的な信条、宗教上の信仰、政党又は労働組合への加入、民族的出身及び私生活に関するデータを、差別的な目的で記録及び処理することは禁止される。
３　第三者の個人データへのアクセス、及びあるファイルから他のサービス又は機関に属する別のファイルへの個人データの移転は、法律又は裁判所の判決の定める場合を除いて、禁止される。
４　前条の規定は、ヘイビアス・データ訴訟に準用される。

第70条　アンゴラ市民の国外追放及び犯罪人引渡しは認められない。
２　政治的理由又は死刑に相当する行為のために、拷問、非人道的な、若しくは残虐な取扱い又は身体の完全性に不可逆的な損傷をもたらす取扱いを受ける恐れがあると正当な根拠に基づいて認められる場合、要請国の法律に従って外国人を引き渡すことを許可することはできない。
３　アンゴラの裁判所は、法律に従い、本条前項の規定によって犯罪人引渡しが許可されない外国人が告発されている事実を知ることができる。
４　国内での居住を許可され、又は亡命を申請している外国人又は無国籍者の国外追放は、法律に従い、許可された行為を取り消す場合を除いて、裁判所の判決によってのみ決定することができる。
５　法律により、外国人の犯罪人引渡し及び国外追放の要件及び条件について定めるものとする。

第71条　全ての外国人又は無国籍者は、民主主義、民族の独立、諸国民の間の平和、自由及び人権を支持する活動の結果、政治的理由による迫害、特に重大な脅威又は迫害を受けた場合、施行中の法律及び国際文書に従い、亡命の権利を保障される。
２　法律により、政治難民の地位について定めるものとする。

第72条　全ての市民は、公正、迅速かつ適法な裁判を受ける権利を有する。

第73条　全ての人は、自己の権利、憲法、法律又は一般の利益を保護するために、主権機関又はその他の当局に対し、個別的又は集団的に、請願、告発、申立て又は苦情を提出する権利を有し、その審査の結果について合理的な期間内に通知を受ける権利を有する。

第74条　市民は、個人として、又は特定の利益団体を通して、公衆衛生、公共的、歴史的及び文化的な遺産、環境、生活の質、消費者保護、行政行為の適法性及び集団的利益を損なうその他の行為を取り消すために、法律の定める場合及び条件の下で、訴訟を提起する権利を有する。

第75条　国及びその他の公共団体は、その機関、権利者、代理人及び公務員による行為及び不作為について、立法上、司法上及び行政上の職務の執行又はそれに起因するもので、権利、自由及び保障を侵害し、又は権利者若しくは第三者に損害をもたらす場合、連帯して民事責任を負うものとする。
２　そのような行為又は不作為の実行者は、法律に従い、刑事上及び懲戒上の責任を負うものとする。

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