第99条【金融制度】、第100条【アンゴラ国立銀行】、第101条【財政制度】、第102条【租税】、第103条【特別負担金】、第104条【国家の一般予算】

第３編【経済的、金融的及び財政的な組織】

第２章【金融的及び財政的な制度】

第99条　金融制度は、憲法及び法律に従い、貯蓄の形成、獲得、資本化及び安全性を保障し、経済及び社会の発展に必要な財源の調達及び利用を保障するよう組織される。
２　金融機関の組織、運営及び監督は、法律によって規制するものとする。

第100条　アンゴラ国立銀行は、アンゴラ共和国の中央銀行及び発券機関である。その主要な任務は、憲法及び法律に従い、自国通貨の価値を維持し、金融システムの安定を確保するために、物価の安定を保障することである。
２　アンゴラ国立銀行は、通貨及び為替当局として、憲法及び法律に従い、独立してその職務を執行し、権限を行使する。
３　アンゴラ国立銀行の総裁は、憲法及び法律に従い、国民議会での聴聞を経て、共和国大統領が以下の手続きによって任命する。：
（a）候補者の聴聞は、共和国大統領の要求によって開始される。
（b）候補者の聴聞は、法律に従い、報告・意見に対する投票で終了する。
（c）共和国大統領が候補者の任命について最終決定を行う。
４　アンゴラ国立銀行の副総裁は、アンゴラ国立銀行総裁の提案により、共和国大統領が任命する。
５　アンゴラ国立銀行総裁は、通貨及び為替政策の指標の推移に関する年次報告書を、共和国大統領及び国民議会に送付する。この報告書は、銀行機密に関する規則を損なうことなく、国民議会による統制及び監督のために、憲法及び法律に従って処理されるものとする。

第101条　財政制度は、国及びその他の公共団体の財政需要を満たし、国の経済及び社会政策の実現並びに国家の収入及び富の公正な分配を保障することを目的とする。

第102条　租税は、その発生率、税率、税制上の優遇措置及び納税者に対する保障を定める法律によってのみ創設することができる。
２　租税規則は、納税者にとってより有利なものである場合、制裁的性格を有するものを除いて、遡及効を有しない。
３　地方の権力機関による租税の創設及び徴収権限は、法律によって定めるものとする。

第103条　公共サービスの提供、公共財産の使用及び法律の定めるその他の場合の特別負担金の創設、修正及び廃止は、その法制度を規定する法律によって定めるものとする。
２　社会保障の拠出金、公共団体又は公共機関が私法上の規定に従って提供する活動又はサービスの対価並びに法律の定めるその他のものは、特別法によって規制するものとする。

第104条　国家の一般予算は、国家の年間又は複数年度の統合財政計画を構成し、国家計画の文書に含まれる目的、目標及び活動を反映するものとする。
２　国家の一般予算は単一のものであり、全てのサービス、公共機関、自治的な基金及び社会保障について、各年度に得られる収入水準を見積もり、支出許容限度額を定めるものとする。
３　国家の一般予算は、法律に基づき地方当局に移転される資金の見通しを定めるものとする。
４　法律により、国家の一般予算の作成、提出、採択、実施、監督及び管理に関する規則を定めるものとする。
５　国家の一般予算の実施は、透明性、良き統治及び説明責任の原則に従う。憲法及び法律に基づき、国民議会及び会計検査院による監査を受けるものとする。

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