『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(3)【金城ひとみ編】』第5章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(3)【金城ひとみ編】』
第5章 解決方法
私は急いでお店を出ると、走ってひとみさんを追いかけた。幸運にも、交差点で信号が赤になったので、私はそこでひとみさんに追いつくことができた。
追い詰められたひとみさんを守ろうと、妖狐が私に襲いかかってきた。
C級と言えども立派な妖狐である。油断はできない。
私は事前に用意してきた、妖を一時的に封印するための容器をポケットから取り出した。
そして、封印の呪法で妖狐を封印しようとした。
ところが、慣れないことはするものではなく、妖狐をうまく容器に入れることができなかった。
そこに桃子さんが駆けつけてきた。
「晴彦君、大丈夫?!」
「仕方がない!」
私は、破邪の呪法でひとみさんの胸を貫いた。
ひとみさんはその場に倒れ込んでしまった。
「晴彦君・・・何を・・・何てことを!」
桃子さんはひとみさんに駆け寄った。
「晴彦君・・・私、妖狐を祓うのはかわいそうだとは言ったけど・・・金城さんが死んでしまったら・・・金城さんは、まだ誰も傷つけていないのに!」
「大丈夫です、金城さんは生きてます。今のは、呪いを解くためのものです。」
「呪い・・・?!」
しばらくすると、ひとみさんは意識を取り戻した。
どうやら、発狂していたときの記憶はあまりないらしい。
妖狐も状況を理解したらしく、ひとみさんの傍らにちょこんと座っている。
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