『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(4)【解決?編】』第1章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(4)【解決?編】』
第1章 調査報告
私は、桃子さんをつけ狙っていたA級妖怪を祓ってから約1年間、桃子さんが妖(あやかし)たちに狙われた理由を調査していた。一応自分なりに納得できる結論に至ったので、桃子さんを私の事務所に招いて調査報告することにした。
「晴彦君が、あの事件の謎をまだ調査していたなんて。私が持ってるひいおじい様の日記や文献のコピーを貸してあげたことがあったけど、そのためだったのね。」
「もちろん、事件調査のためだけでなく、術師に関する貴重な資料を読んでみたいという、個人的な興味もありましたが。」
「でも、私が持っている資料だけで謎が解けるとは思えない。私も全部読んでいろいろ考えたんだから。」
「モモちゃんから借りた資料だけでなく、東北の友人に頼んでいろいろと調査してもらったんです。」
「晴彦君、東北に友人がいたんだ。」
「大学時代、東北出身の友人がいたんです。とてもまじめで信頼できる人物です。大学卒業後、彼は東北の故郷に帰り、今は仙台で弁護士をしています。」
「すごい!けど・・・弁護士の先生・・・事件は妖怪事件で、法律の問題じゃないけど?」
「その友人の取引先である探偵事務所を紹介してもらったんです。彼が紹介してくれる探偵なら、まちがいありませんから。」
「探偵・・・でも、晴彦君みたいな陰陽師ではないんでしょう?普通の探偵さんに妖怪事件の調査を依頼しても・・・」
「その探偵事務所には、山形の梅田家について調査してもらいました。」
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