『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(2)【梅田桃子編】』第6章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(2)【梅田桃子編】』
第6章 雪雄会
「へぇー、モモちゃんが山形の人だったとは、知らなかったなぁ。てっきり名古屋の人だと思っていたよ。」雪雄叔父さんはとりあえずビールを1瓶空けてから、出羽桜を冷で飲んでいる。
「中学生の頃、名古屋に引っ越してきて、それからSKEに入ったんです。」
「しかし、まぁ・・・さすが山形一の術師の孫娘だ。安倍晴明の末裔である我々一族に目を付けたんだからな!」
「竹井先輩のお話を聞いて、晴彦君の力がどれ程のものか見極めようと思ったんです。でも、まさかあんな呪法を使えるとは思いませんでした。」
モモちゃんはあの夜以来、私のことを晴彦君と君付けで呼んでくれるようになった。
「晴彦、よかったなぁ。モモちゃんと知り合えて。竹井さんには彼氏がいるけど、モモちゃんにはいないみたいだから、遠慮なくこの晩酌会に呼ぶことができるぞ!」
「叔父さん、モモちゃんに彼氏がいるかいないかなんて、私たちには分かりませんよ。それに、モモちゃんは、アイドルのお仕事でとても忙しいんですから。姪っ子を呼びつける感覚で連絡したらダメですよ!」
「アハハ、私は構いませんよ。時々、名鉄電車に乗って豊橋まで来るのも、いい気分転換になるんです。私、この町好きですよ。」
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