『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(4)【解決?編】』第2章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(4)【解決?編】』
第2章 梅田家の事情
「梅田家・・・私の家・・・山形の梅田家を調べたの?」「本当は、私が山形に行って直接調査したかったんですが、私のようなよそ者が突然行っても警戒されて、信用してもらえないでしょう。それで東北の友人に頼み、東北の探偵に調査してもらったわけです。」
「それで・・・何か事件を解明する手がかりが見つかったの?」
「梅田家の本家は山形にあり、分家であるモモちゃんの家族は山形から名古屋に引っ越してきました。モモちゃんのひいおじい様は偉大な術師で、山形中の妖を片っ端から祓っていきました。ちなみに、ひいおじい様の能力を受け継いだのは、今のところ、分家のモモちゃんだけです。」
「えぇ、その通りだけど・・・でも、それ全部私も知ってる事実ばかりなんだけど。」
「あと、モモちゃんにはまだ話してなかったけど、実は、あの夜僕たちを襲ったA級妖怪を祓った瞬間に、その妖の記憶の一部が見えたんです。」
「そうなの?そんなことがあるんだ・・・知らなかった。」
「モモちゃんから聞いた話、ひいおじい様の資料、東北の探偵に調査してもらった梅田家の事情、そして僕たちを襲った妖の記憶・・・これらを組み立てて推理したことを、今から話します。」
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