『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(3)【金城ひとみ編】』第7章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(3)【金城ひとみ編】』
第7章 良い人と悪い人
事務所に帰った私は、ラジオを聴きながらぼんやりと考えていた。(ひとみさんが回復して元気になったら、モモちゃんと一緒に会いにいこう、同じ能力者として。妖狐使いの知見は、今後の事件を解決する上で、重要なヒントになるかもしれない。そうだ、ひとみさんのラジオ番組を一度聴いてみよう。)
NHK-FMはクラシック音楽の番組らしく、クラシック音楽がずっと流れていた。
(人間にも良い人と悪い人がいる。良い人でも、悪いことを考えるときがある。逆に、悪い人でも、良いことをすることがある。妖も同じなのかもしれない。私は今まで、妖と対峙したときに、そこまで考えていたんだろうか?他の術師たちはどうなんだろう?他の術師たちはどうだったんだろう?)
私は、自分が何か重要なことを考えているような気がしたけれど、そのときは、何が分かっていないのかも分からない状態だった。
・『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(3)【金城ひとみ編】』目次に戻る。