『東三河今昔【創作】物語集(33)【平足ユリナ編】』第6章
美しい女性に化けたヒヨドリの妖怪に襲われた男が、通りがかりの霊能探偵に救出されるの巻
第6章 真空呪文
神谷はユリナに言った。「ユリナさん。いや、妖怪・ヒヨドリーナよ!私は霊能探偵だ。騙されはしないぞ!!」
神谷は真空呪文を唱えた。カマイタチがヒヨドリーナに襲いかかる。
ブワァアアーーーンッ!ブワァアアーーーンッ!ブワァアアーーーンッ!
ユリナはヒヨドリーナに変化すると、大空に舞い上がった。
「グェエエーーーッ!!」
ヒヨドリーナは素早く身をかわし、カマイタチを全て避けてしまった。
そして、カマイタチに崩されたバランスを整えた後に、どこかへ飛んでいってしまった。
鳥嶋は神谷にお礼を言った。
「ありがとうございました!私はあの妖怪に騙され、あやうく殺されるところでした。」
神谷は笑って言った。
「ハハハッ。美しい女性に化けるなんて、とんでもない妖怪です。また来るかもしれませんから、気を付けてください。」
神谷は夜空を見上げた。凍えるような冬の夜、鳥の姿は一羽もなく、美しい冬の星座がきらめくばかりだった。
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