R2年度第2回高認物理基礎大問3解説
大問3
問1
図のように、摩擦のない水平面上に、ばね定数400N/mの軽いばねの一端が固定されている。このばねに向かって、質量1.0kgの物体が等速で運動している。
その運動エネルギーの大きさは50Jである。
(1)【運動エネルギー】
この物体の速さは何m/sか。
・この物体の速さを$v$とすると、運動エネルギーは$\dfrac{1}{2} \times 1 \times v^2 = \dfrac{1}{2}v^2$
この物体の速さは何m/sか。
・この物体の速さを$v$とすると、運動エネルギーは$\dfrac{1}{2} \times 1 \times v^2 = \dfrac{1}{2}v^2$
$\dfrac{1}{2}v^2 = 50$
$v^2 = 100$
$v = \sqrt{100} = 10$(m/s)
【参考】
・H30年度第2回高認物理基礎大問3解説:https://tanakah17191928.blogspot.com/2023/06/h30_79.html
(2)【弾性エネルギー】
この物体がばねに衝突し、ばねを押し縮める。ばねは自然の長さから最大何m縮むか。
・ばねが縮む長さを$x$とすると、ばねの弾性エネルギーは$\dfrac{1}{2} \times 400 \times x^2 = 200x^2$
$v^2 = 100$
$v = \sqrt{100} = 10$(m/s)
【参考】
・H30年度第2回高認物理基礎大問3解説:https://tanakah17191928.blogspot.com/2023/06/h30_79.html
(2)【弾性エネルギー】
この物体がばねに衝突し、ばねを押し縮める。ばねは自然の長さから最大何m縮むか。
・ばねが縮む長さを$x$とすると、ばねの弾性エネルギーは$\dfrac{1}{2} \times 400 \times x^2 = 200x^2$
$200x^2 = 50$
$x^2 = \dfrac{50}{200} = \dfrac{25}{100}$
$x = \sqrt{\dfrac{25}{100}} = \dfrac{5}{10} = 0.5$(m)
【参考】
・H30年度第1回高認物理基礎大問3解説:https://tanakah17191928.blogspot.com/2023/06/h30_4.html
沸騰後もそのまま加熱をし続けても、水の温度は変化しない(沸点100℃のままである)。(よって、間違っている。×)
・アルミニウムの方が、銅よりも比熱(比熱容量)の値が大きいので、同じ質量のアルミニウムと銅に同じ熱量を与えた場合、銅の方がアルミニウムよりも温まりやすい。(よって、間違っている。×)
・熱エネルギーをすべて仕事に変換できる熱効率1(100%)の熱機関は存在しない。(正しい。○)
・ガスバーナーの炎の温度を測定したところ、セルシウス温度で1500℃であった。
この温度を絶対温度で表すと$1500 + 273 = 1773$Kとなる。(よって、間違っている。×)
物体が静止するまでに失った力学的エネルギーがすべて摩擦熱に変わり、その熱のすべてが物体の温度上昇に用いられたとすると、物体の温度は何K上昇するか。
ただし、水平面を基準とした点Aでの物体の重力による位置エネルギーの大きさは1000Jであった。
・H30年度第1回高認物理基礎大問3解説:https://tanakah17191928.blogspot.com/2023/06/h30_4.html
問2【熱とエネルギー】
・ビーカーに水を入れて、ガスバーナーで加熱し沸騰させる。沸騰後もそのまま加熱をし続けても、水の温度は変化しない(沸点100℃のままである)。(よって、間違っている。×)
・アルミニウムの方が、銅よりも比熱(比熱容量)の値が大きいので、同じ質量のアルミニウムと銅に同じ熱量を与えた場合、銅の方がアルミニウムよりも温まりやすい。(よって、間違っている。×)
・熱エネルギーをすべて仕事に変換できる熱効率1(100%)の熱機関は存在しない。(正しい。○)
・ガスバーナーの炎の温度を測定したところ、セルシウス温度で1500℃であった。
この温度を絶対温度で表すと$1500 + 273 = 1773$Kとなる。(よって、間違っている。×)
問3【熱容量】
図のように、摩擦のない斜面と摩擦のある水平面をなめらかにつなぎ、熱容量250J/Kの物体を斜面上の点Aから初速度0m/sではなすと、斜面を滑り降り水平面上で静止した。物体が静止するまでに失った力学的エネルギーがすべて摩擦熱に変わり、その熱のすべてが物体の温度上昇に用いられたとすると、物体の温度は何K上昇するか。
ただし、水平面を基準とした点Aでの物体の重力による位置エネルギーの大きさは1000Jであった。