先進国の少子高齢化は自然な帰結かもしれない。
1 移民政策論
随分前に移民政策についての記事をいくつか書いて、「先進国における人口減少」のところで思考をやめたままだったのを思い出した。・移民政策論骨子。:https://tanakah17191928.blogspot.com/2014/08/blog-post_22.html
・移民政策論の先にあるもの。:https://tanakah17191928.blogspot.com/2014/09/blog-post_21.html
2 経済の成熟と少子高齢化
先進国の少子高齢化について、社会学などいろいろな分野で研究されていて、それらの分析はそれはそれで正しいと思う。・【動物実験】食料∞・病気や天敵ナシ環境での生物の結末【ゆっくり解説】【雑学】(【ゆっくり解説】9割が知らない雑学)
今回は政治経済的にシンプルに考察してみたい。
すなわち、国家が政治経済的に成熟し、その社会が少子高齢化する要因を素直に思考してみる。
(1)(経済成長による)医療の改善
乳幼児死亡率が低下する。赤ちゃんや子どもが病気などで死ななくなるので、子どもをたくさん産まなくてもよくなる(少子化要因)。
(2)(経済の高度化による)教育の普及
農業だけでなく工業やサービス業が発展し、そのための人材育成が社会的要請となる。中学・高校など中等教育の普及が進み、さらに大学進学率が上昇する。
子どもへの教育費が高騰すれば、出生数低下の要因となる(少子化要因)。
(3)(経済の成熟による)平均寿命の上昇
国や社会が豊かになると、人がなかなか死ななくなる。医療・福祉の高度化により、平均寿命が上昇する(高齢化要因)。
高齢化により長生きできるようになり、国民は老後の不安に駆られることになる。
経済の高度成長期を過ぎ雇用が不安定化する中、結婚や子育てに夢を持てない現役世代が増加する(少子化要因)。
3 社会制度と移民政策
国によって社会制度が違う。自由主義的な国家もあれば、社会主義的な国家もある。
自由主義的な国では国民が自己責任で、社会主義的な国では社会保障制度により、医療や福祉が賄われる。
社会制度自体の相違は、経済の成熟と少子高齢化という大きな流れを変えるものではないと思う。
しかし、移民政策の相違はこの流れに大きな影響を及ぼす。
社会保障をある程度犠牲にして寛容的な移民政策をとるか、社会の安定のために移民を厳格に制限するか。
各国はその社会の実情を考慮し、規模や条件を調節しながら最適な移民政策を探っている。
各国の事例を分析し、科学的に考察するべきであるという随分前に出した結論を補強したい。
・移民政策の科学。:https://tanakah17191928.blogspot.com/2017/01/blog-post_24.html
・日本はイギリスの後を追い、中国は日本の後を追う?:https://tanakah17191928.blogspot.com/2022/09/blog-post_8.html