【再論】人間には未来が見えない。
1 人間には未来が見えない?
以前の記事の続き、あるいは補足として。
(From いらすとや)
基本的に、未来予測を難しくするのは複雑性だと思う。
パラメーターが少なければ分析も容易で未来予測も可能になるだろうけれど、膨大なパラメーターが相互に連関していたり、していなかったりする現実の事象は、分析も困難で未来予測も難しくなる。
「これだけ科学技術が発達しても、地震などの天災はおろか、天気予報さえ100%完璧に予測できない。
自然科学であってもそうなのだけれど、株価の予測など人間の経済活動等、社会科学ではなおさらである。」
2 マクロあるいはミクロのモデル
複雑な現実の事象を分析するために、自然科学や社会科学ではモデルを構築する。
一定の条件下において、いくつかの重要なパラメーターを使って構築したモデルが、パラメーターの変化によってどのように振る舞うか。
そして、それは現実世界における事象を合理的に説明し、未来予測に資するものであるか。
これは社会科学だけでなく、自然科学の理論や法則についてもそうなのかもしれない。
長さ、速さ、重さについて、人間は人間に都合のよい単位を用いて説明する。
そもそも時間さえ、人間が人間のために作り出した概念であり、人間は人間に都合のよい単位を用いて生活している。
60秒で1分、60分で1時間、24時間で1日、365日で1年・・・
3 ループ量子重力理論
ループ量子重力理論では、理論自身が時空そのものを決定する。
空間はノード(点)とノード同士を連結するリンク(線)で構成されるグラフで表される(スピンネットワーク)。
このスピンネットワークのリンクの変化が、重力などの力や、電子などの素粒子を表すと考えられている。
4 スピンネットワークな宇宙
そもそもこの宇宙は、時空も含めて無数のスピンネットワークによって構成されていると考えてみる。
そしてこの宇宙は、その発生以来、絶え間なく変化し続けてきたとする。
そのような代物を分析して説明するために、量子力学などの理論が、事象を確率的に記述するのも自然なことのように感じる。
少なくとも、往々にして予測を外す社会科学の理論や、天気予報のように対象が複雑すぎて外すのも仕方がない予測に比べれば、現代物理学の理論はずっと精緻で信頼できるものだとみんな信じている。
量子もつれとその解釈について調べるために、久しぶりに物理学についてあれこれ調べてみたけれど、これがとりあえずの結論である。


